認知症予防のアクティビティ・ケアの一つとして、料理が挙げられます。日常生活を送る上で、料理は欠かせません。さらに認知症予防という意味でも料理はとても大切です。
料理と一口に言っても、食材選びや調味料の組み合わせなど様々な作業が必要になってきます。その過程の中には、脳を刺激したり体を動かしたりと、認知症予防には最適な要素がたくさん含まれています。
また、料理を行うだけではなく、出来上がった料理を食べることも重要な役割を担うのです。ここでは、料理のアクティビティ・ケアについてご紹介していきます。
料理の効果
料理は認知症予防で、どのような効果をもたらすのでしょうか?考えられる改善・維持の効果として以下のようなことが挙げられます。
- 基本的な身体機能
- 段取りと予測
- 工夫をこらす
- 集中力の向上
- 計画性を高める
料理が認知症予防になる理由
料理を行うには、まず手順を考えなければなりません。「どんな食材を使うか?」「どの調味料と合わせるか?」など、段取りを決めたり計画を立てたりと、料理を始める前でも頭を使って考えます。
また、料理中も切る・炒める・盛り付けるといった作業があります。その他に、調理器具を取りに行ったり、調味料を取り出したりと移動することも多いです。
料理の最中には、ありとあらゆる動作をテキパキと行います。そのため、料理は基本的な身体機能を働かせる活動の一つだとも言えます。さらに、隠し味などの工夫や創作性も加わることで、より脳は活性化されます。
このように、料理は脳を使いながら行うので、活発に働く時間がとても多いのです。あまり自覚はないかもしれませんが、常に頭は動いている状態にあります。その上、料理することで、食に対する興味・関心も高まってきます。
健康のために料理するという姿勢にもなるので、積極性も徐々に生まれてくるのではないでしょうか。料理は、脳の活性化にとても良いアクティビティ・ケアだと言えますね。
食事の効果
食事をするのは、なにも栄養の補給だけではありません。食事は、人との交流を深めるという意味でもよく用いられます。
例えば、会社の上司と飲みに行ったり、友達のお祝いパーティーなどには必ずと言っていいほど食事が出されますよね。これは、食べるという行為を共有し、「美味しい」と共感し合うことで、お互いにコミュニケーションが取りやすくなるのではないかと私は思います。
そう考えると、相手と親睦を深めるときやコミュニケーションをとるときには、食事を挟むのが効果的だと考えられるのです。また、食事をストレス解消や楽しみの一つとして考える人もいます。
食事は人間にとって、欲求を満たしてくれる快楽の一つであるとも言えます。このように、食事は体だけでなく心の健康面でも役立っていることが分かりますね。
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